ちょっとお絵かき

してました。ペンタブで。
もう日付変わってるね。そのくらい夢中だったのさ♪
なわけで小説の続きとか書いてみる。


今日も平和だ。太陽が南を回るころに給食を食べ、午後の授業は眠くなりながら、
それでもまじめに受けていた。
帰り道でも二人は肩を並べる。家のある方向は同じだからだ。
そう、いつもとなんら変わりない毎日。それが続くと思っていた。
実際続いた。


なんてことになったらこうして語っている意味がない。


同時に止まる足。まっすぐ向けた視線の先には小躍りしながらこちらに向かってくるおっさん。
「君たち!私に協力してくれれば魔法少女だぞ!」
否、変人。
「は!」
「ぐふう!」
レイの左拳を鳩尾に食らっている。それでもめげずに勧誘してくるのはほめるべきかあきれるべきか。
「とにかく話を聞いてくれ!私は魔法の研究者なのだが、」
「いきましょ」
「いこうか」
「ああ!待ってくれ!頼むよ!」
脇を抜けようとしたがそうは問屋が卸さない。仕方なく、
動けなくなるくらい思い切り殴るだけの隙を探ることに。
「君たちじゃないと出来ないんだ!今のところ!」
「今のところ?」
「そう!しばらく協力してもらえればいい!そうすれば二度と君たちに近づかないことは約束する!」
は、ときたよ。死に掛けるくらい頚椎殴ってやろうかと物騒なことを考えるレイをよそに、
覇闇は得意の悪魔の微笑みでお話を聞いていた。
要約すると。
魔法は本来誰でも使う才能があり、それを引き出せない。だから魔法が使えない。
なら引き出してしまえばいい。それが彼の考え。
でもデータ不足で、誰かに使ってみてもらうのが手っ取り早いこと。
ついでに量産可能にするには自分ひとりでは無理なこと。
よって、自作の探知機で才能のある二人を見つけて手伝ってもらうのだそうだ。
二人なら確実に魔法を使えるレベルまで才能を引き出せる、らしい。
もう少し研究が進めば二人でなくとも同様の域まで引き出せるものが出来るので、
それまで協力してほしいと。
「話が長いやつは嫌いだ」
そういって立ち去ろうとするレイだが、覇闇が
「いいじゃない。魔法が使えるんだから」
というのを聞くや、
「お前は本当にわかっているのか」
と、この変人に出会ってからずっと変わらなかった顔を険しくして言う。
が、覇闇は負けない。
「だから条件をつけるのよ。その魔法は、ずっと使えるようにしてもらう。
 これならいいでしょ?」
このまま口論に突入……するのが学校でのパターンだが、レイはそのまま頷いた。
「成立♪ さ、条件を呑むの、呑まないの?」
「呑むよ。お安い御用だ。もちろん、何も問題がおきなければ、
 協力してもらった後に近づくようなまねはしない」
覇闇の言葉にアッサリ頷く変人。


さて、異色になりそうな魔法少女の物語の開幕である。