あたためておきました

久しぶりだからネタはたくさんあるけどとりえずこれ!


ふと。目が覚めた。
眠い。
おかしい。普段ならこんなに眠くない…
と、視線をめぐらせてみれば、窓際に人影が。
部屋の中から窓の外を覗いてる、
その窓の外を見る。

「…雪、か」
「あ、おはようロイド!」
「ああ、おはようコレット
納得した。
目が覚めたのは寒いせいで、
ふだんより早く起きることになったから眠いのだ。
コレットが寝ていたはずの場所に触れると、
ぬくもりはほとんど感じない。
「…コレット。どれくらい雪をみてたんだ?」
「え? えっと…」
答えは聞いてない、とその手を取る。
「すっかり冷たいじゃないか。体に悪いぞ」
「うん、あんまりきれいだったら、つい。
 けどだいじょぶだよ、このくらい!」
確かにその声は元気いっぱいであるが、しかし、
前科があるために信用できない。
それに疑うまでもなく、この手から熱が奪われていく。
今すぐベッドに入ってあったまってなさいと言いたいところだが、
きっと「ロイドも一緒にみようよ」とか言って、うやむやになるに違いない。
それならばいっそのこと。
「ねぇ、ロイドも一緒に見ようよ」
「ああ」
毛布を羽織って、歩み寄る。寒いからだ。寒いから、

温めてあげよう。

「ふえっ、ロイド?」
「こうしてりゃあったかいだろ? 俺も、お前も」
しっかりと抱きしめる腕は、だけど裾を握るから強くなく、
お互いの鼓動が聞こえそうで聴こえない距離を保つ。
「…うん」
触れる体の冷たさと対照的な声。
暖かいのは、決して2人をくるむ羽だけが理由ではなかった。


うん、なんとでも言ってよ。おもにアンテナの(ry