書いてみた

「おはよう、シルビィ」
「おはよう、リィ」
朝の挨拶を交わした二人。
前者は覇闇・リィ・クロノ。後者はレイ・シルヴィ・マクスウェル。
一年ほど前までは顔も知らなかった二人だが、今ではだいぶ仲がいい。
「昨日はきちんと眠れなかったのか?顔色が良くないようだが?」
「その眼鏡は伊達だったわね。今すぐ度の入ったものに変えることをお勧めするわ」
……仲が、いい。
現に二人肩を並べて教室まで歩いている。
そのことで以前からかわれるた。
「ふうふで登校かよ!?」
と。
レイと覇闇の無言の威圧にさらされて早退したが、知ったことではない。
ちなみにその児童は無遅刻無欠席無早退体育はすべて良くできましたの健康馬鹿であり、
そのおかげで、あと十九ヶ月でもらえたはずの皆勤賞もお陀仏になっても。
この二人に逆らうからいけないのだ。
ちょっとした討論会では教室を支配するこの二人を。
「ん?」
「……何?」
ひょい、と唐突に覇闇の髪を撫でるレイ。
「桜の花びら、か……。似合わなくもないが、みっともないからな」
そういって手にしたそれを、しかし再び目の前の頭に載せる。
「こうしておけ」
「━━あ、」
覇闇は何かを言いかけ、そしてためらった後、
「気が利くじゃない」
とだけいった。




少し前から練っていた小説。ちなみにこいつらは女の子です。